![](https://mariokawa.com/wp-content/uploads/2023/01/372e13186d4a2d44ac559045a942aa8b-2-1024x786.jpeg)
熱海の夜景
![](https://mariokawa.com/wp-content/uploads/2023/01/6eb1b51af201b303b5823f0d3140b293-1-1024x722.jpeg)
小春日和
![](https://mariokawa.com/wp-content/uploads/2022/09/DOME.jpg)
ドーム
夏休みに小学生の息子を連れて
原爆ドームを見にいった。
剥き出しになった鉄骨の屋根
いつ見ても言葉を失ってしまう。
墨のにじみを背景に
濃墨を使って勢いよく筆を運び,
ドームの屋根を表してみた。
隙間に見える白い空はヒロシマの希望の空である。
第15回国民文化祭ひろしま2000「書と筆の祭典(水墨画) 文部大臣奨励賞
![](https://mariokawa.com/wp-content/uploads/2022/09/6f7e368290eb763638035a0fe79cd269.jpg)
夢
末っ子の三男は六歳。
毎日のようにソファーで眠りに入る。
私が洗う食器の音、流しの水の音が
子守歌だ。
まだ母と離れて寝ることができないのだ。
昼間はくたくたになるまで私を振り回してくれる息子。
そんな息子の寝顔は
可愛らしくて愛おしい。
小さいながらも
何かを感じ、何かを考えているのだろう。
すやすやと夢見ている寝顔に
生命の尊さ、力を感じます。
川尻町「筆と芸術の祭典」全国水墨画公募展2001 会長賞
![](https://mariokawa.com/wp-content/uploads/2022/09/66060f3419a6460138adc211e1a46613-scaled-e1662641954575.jpg)
生 I
春に烏骨鶏の雛がきた。
母親の雌鶏から離されたひなは、
小さくてひ弱で
鳴き声も、か細かったのを覚えている。
冬になり、
しばらく見ていなかったひなたちは
たくましく成長していた。
その姿は若々しく生命力にあふれていた。
忙しい日々を送っていると
忘れてしまいそうになる
自分以外の小さな「生」
ふっと、小さな
そして力強い「生」に出会った時、
あらためてその生命力に
こころ打たれる。
川尻町「筆と芸術の祭典」全国水墨画公募展2004 金賞
![](https://mariokawa.com/wp-content/uploads/2022/09/065f9099ca8e625d72c10fe67123dbf1-e1662642157411.jpg)
生 II
庭に生えているキウイの木
切っても切っても
光に向かってつるをのばす。
つかめるものに巻き付きながら
上へ上へと伸びていく。
空でいろんな弧を描きながら
上へ上へと伸びていく。
川尻町「筆と芸術の祭典」全国水墨画公募展2007 審査員特別賞
![](https://mariokawa.com/wp-content/uploads/2022/09/cca2ea2923c40065988c8cc6404d3473.jpg)
少年
「母さん」
ポケットに手をつっこみ,
恰好つけている。
肩はまだ細く
あどけない。
いろいろなことを感じ
考えているのだろう。
まっすぐに
頑張れ。
![](https://mariokawa.com/wp-content/uploads/2022/09/2497405a499ba25a3518856ac8c700bd.jpg)
ゆり
美しく開いた百合の花びら
その花びらの奥から
長く伸びるおしべとめしべ
食べられてしまいそうに
迫ってくる。
その美しさや力強さに生を感じる。
第75回自由美術協会公募 入選
![](https://mariokawa.com/wp-content/uploads/2022/09/6c1fdf4820f7c1b3382ec937dcd5a86f.jpg)
緑の波
庭にさいている山百合の葉
薄黄緑の
細くて華奢な線
何本も美しく
山を描き閉じていく
![](https://mariokawa.com/wp-content/uploads/2022/10/acccc3a2364cdd63d2757a809204fb01-502x1024.jpeg)
山茶花素描〜2022〜
小春日和の庭で、鮮やかに咲く山茶花に惹かれて。
今回は、線の勢いとにじみの面白さを楽しみたくて、モチーフを見ながら枝で作ったペンで一気に描いてみました。
ちょっと細部もご案内。〜こちらからどうぞ。
![](https://mariokawa.com/wp-content/uploads/2022/10/ba7f616627d327418922b273387af107.jpg)
寂
”夢”と同時期に制作。
遊び疲れてソファーで眠ってしまう子がいとおしく。。
このころは、薄墨をローラーで紙におくという背景作りをいろいろ模索していた。
![](https://mariokawa.com/wp-content/uploads/2022/11/a6fc26983f2c3a72c771370655f777e9-1024x538.jpg)
燦
広島の夏。暑い日差しの中で空をみあげる”ひまわり”。
![](https://mariokawa.com/wp-content/uploads/2022/11/1ae7e882873e08b9cf59ac066e93289a-e1667714214429-637x1024.jpg)
剣士
水墨での”剣士”
次の試合を待つときの緊張感を伝えたかった。
![](https://mariokawa.com/wp-content/uploads/2022/12/996e3c06641b660e68f2d097f17d10a4-1024x610.jpg)
ツル(習作)
力強く勢力を拡げていくツル系植物には、強い生命力を感じてつい見入ってしまう。
太陽の光を精いっぱい受けようと広がっていく様を表現したくて、箔を使ってみました。
また、この頃は、背景にローラーを使った動きを出す方法をいろいろ試してみました。
![](https://mariokawa.com/wp-content/uploads/2022/12/b30079f9144ca90b0e098f76d7cffddf-1024x506.jpg)
生(習作)
ツル系植物の勢いを描きたくて、庭のキウイを描きました。
この作品も、ローラーでの背景作りを活用しています。
![](https://mariokawa.com/wp-content/uploads/2022/12/5f020dff288a1f2e6d2454f0bb61a2b6-1024x566.jpg)
生・息吹(習作)
30年を過ごした東広島は緑豊かな街で、住宅街からでると緑豊かな田園や里山が広がっていました。
少し標高が高いおかげで、冬には雪も降り気温も氷点下になるので、春が待ち遠しく感じられました。
春のお彼岸も過ぎる頃には、山々の木々は、冬眠からさめて一勢に太陽の光を求めて、
新芽を広げていく。そんな息吹のありさまを映し取ってみました。
墨の表現だけではなく、彩色や白での変化を楽しみました。
このシリーズは、大判の”息吹き”や、デザインの”HIROSHIMA LIVES”の制作につながっていきました。
![](https://mariokawa.com/wp-content/uploads/2022/12/7ffa4cd8eda995662bed1bc45bf91a09-1024x513.jpg)
夏の日差し(習作)
広島の家には、自作のキウイ棚があり、伸び放題のキウイが枝を拡げていました。
広島に居を置いた時は日差しの強さに驚いたが、いつしか乾いた気候の陽光にも慣れ親しんでいました。
そうはいっても、真夏に照りつける日差しは強く、盛夏のキウイを描こうとしていたのが
その背景の日差しに心を掴まれてしまいました。